@sushiの日常

中堅経理のつぶやきの延長です。

野生の経理マンのピッチングバイブル

 

 これは最初に書いておいた方がいいと思うので、書いておきます。

 『今回書く内容については経理的な意味合いは一切なく、野球オンリーの内容となります。経理的な内容をお求めの場合はここで引き返してください。』

 

 なんとなく前回ブログを更新したら、次回はピッチングバイブルをというリクエストがあったので、書いてみようかなと思って書いています。

 まとまるかどうかは非常に怪しい所です。

 思いついたことから書いていくので読みにくいのは勘弁してください。

 あと、下記記載するのはあくまで一個人としての意見です。プロだったわけでもなく、普通の公立高校でエースだったわけでもなく、ソコソコ投げた程度の実力の人間が書いていることを念頭に置いて読んでください。

 

 ①ピッチングとは何か?

 ピッチングについて考える前に、ピッチングとは何かということについて考えたい。

 ピッチングとスローイング、和訳はどちらも「投げる」であるが、言葉の意味合いは異なると筆者は考える。

 どこかに明確な定義があるわけではないが、スローイングは単にボールを投げること、ピッチングは「試合や配球を組み立てて投げること」だと思う。

 つまり、ピッチングとは何か、ということを考えるのであれば、ボールを投げるという行為だけではなく、試合開始からの試合終了までのマウンド上での行為全般を指すとここでは考えて話を進めたい。

 

 ②ピッチングとは『間』を支配することである。

 ピッチングについては単に投げるという投球動作だけでなく、投球の奥行の間、投球モーションにおける間、投球動作の間を支配していくことが重要であると筆者は考える。

 "究極のピッチングとは何か?”という質問がいろいろなところで挙げられることがある。『全て三振で81球で抑える』『初球を全て打たせて27球で抑える』あたりが良く回答として挙げられるが、筆者の意見は少し異なる。

 私の中での究極のピッチングは「1球も相手バッターに自分のタイミングで振らせないこと」だと考える。

 どんなバッターでも自分のタイミングで振ることができれば、160km/hの速球でも、変化の大きいスライダーでもコンタクトされ、打たれる可能性は高くなる。逆にタイミングを外していれば120-130km/h程度のストレートや変化量の少ない変化球でもバッターを押さえることができる、というのが持論である。

 なので、個人的にピッチングは相手打者のタイミングを外し続け、1球も自分のタイミングで振らせない、が究極と考える。

 

 ③投球における3つの間

 筆者はピッチングにおいては3つの間があると考える。

 1つ目は『リリースからキャッチャーミットにボールが収まるまでの間』

 これは主にストレートと変化球の話である。個人的意見としては、変化球についてはバッターとのタイミングを外す意味合いの方が大きいと思う。(そもそもあんまり変化量の大きい変化球が投げられなかったのもある。)

 なので、基本変化球の考え方は曲がる/落ちる方向はあまり重要でなく、「ストレートとのスピード差を段階的につけられるか」が大事だと考える。

 段階的に速度差をつけるイメージはストレートを速いとして、中くらい、遅いでグルーピングした変化球を投げ分けるイメージ。

 速:ストレート、カットボール、シュート、SFF

 中:スライダー、フォーク、シンカー

 遅:カーブ、チェンジアップ

 みたいな感じのグルーピング。

 この中から段階的に速度差をつけられるよう、速・中・遅から最低1球種づつは欲しいと思う。その意図としては、まず投げているボールで3つのタイミングを生み出したいからである。それぞれ別個のタイミングを生み出すことがリリースからミットにボールが収まるまでの間を創ることになるのである。よく巷でいわれる投球の奥行といわれるのはこの辺りである。

 2つ目が『投球動作を始めてリリースするまでの間』。

 ここは持論なので、参考にならない可能性も高いが、個人的にはランナー無しの場合、投球フォームは3つくらいあるのが理想と考えている。

 ここでいう投球フォームとは主に足をあげて踏み込むまでのタイミングのことを指し、オーバーハンド、サイドハンドのようにフォームを分けるということではない。

 つまり踏み込み足を地面から離したタイミングからリリースまでのタイミングを数パターン作るイメージ

 例えば、足をゆっくりあげて踏み込むパターンとランナー無しでもクイック気味で投げるとか。これだけでも2パターンタイミングが作れるのである。

 3つ目は『投球と投球の間』

 私はランナーがいなくてもセットポジションでの投球なのだが、セットに入ってから投球動作に入るまでに1秒、3秒、5秒くらいのパターンがある。ここで投球に入るまでのパターンを3つほどもっておくと、バッターも同じタイミングで打ちに来ることができないので、投球動作に入るまでのタイミングも数パターンあることが理想であると考える。

 

 ここまで大まかに3つの間を書いてきたが、タイミングについてはバッターとのだましあいの意味合いが強い。つまり投球動作におけるタイミングはパターンが多ければ多いほうがいいというのが筆者の持論である。

 上記の例で言えば、ボールの間(速/中/遅)の3パターン×投球動作の間(通常/クイック)の2パターン×投球間隔の間の3パターン=18パターンのタイミングが作れるのである。

 バッターはできればストライクゾーンと次の球の読みくらいしか考えたくないものである。しかし、投球のタイミングのパターンを増やしていくことで、バッターにタイミングのことも考えさせることができる。そうやって徐々にバッターの考える範囲を広げさせ、勝負を有利に持ち込んでいくのが理想と考える。

 なので、個人的にはバッターとの勝負においては間を支配するということが非常に重要であると感じている。

 ただ、あくまでここで挙げたポイントに関しては、バッターのレベルが上がれば通用する可能性が低くなること、あくまで投球テクニック的な内容である為、小学生はあまり真似せず、小さいうちはとにかく楽しく野球することを念頭に置いてもらいたい。

 また、当然ボールは速いほうがいいし、変化球も曲がるに越したことはない。自分はそれができなかったからこそ、間で勝負するという考えに至ったのだ。速い球を投げるということに関してはやっておけばよかったなぁという点を次に書いてみたい。

 

 ④投球動作における他のスポーツとの特異点

 投球に関して書いてきたので、本筋からは多少ずれるが、投球動作について考えたい。

 野球における投球動作は、例えばサッカーにおけるキック、バレーにおけるアタックとは決定的に異なるポイントがある。

 それは『最も力が入るポイント(リリース直前)で両足が地面についていること』だと筆者は考える。サッカーやバレーでは片足もしくは両足が地面から離れたタイミングで最大出力に持っていかなくてはいけないところと野球の投球動作が決定的に動きとして異なるのである。

 言い換えれば、身体の最大出力を生み出すタイミングで両足が地面についているということは、『両足で地面を掴んで踏ん張った力を、いかに効率よく上半身の捻転動作に転嫁していくか』ということでもある。

 野球をしていると、よく走り込めということを言われるが、下半身で踏ん張る力をつけるという意味では正しいし、だからこそよく言われているのだと思う。

 では、速い球を投げるようになるには走るだけでいいかと聞かれれば答えはNoである。

 上記の下半身の力を上半身に効率よく伝えることがポイントで、それぞれの接続箇所と捻転のポイントがスムーズにパワーロスをしないために、股関節と肩甲骨周りの柔軟性、腹筋背筋の体幹が非常に重要であると考えている。

 自分は股関節の柔軟性が無かったので、高校に入って走り込み、体幹トレをしてもなかなか球速が伸びなかった。

 もし今から野球を始める人がいるなら、股関節と肩甲骨周りの柔軟ストレッチは必ず毎日欠かさずやってほしいと思う。股関節と肩甲骨周りが柔らかいということは、パワーロスを抑えるだけでなく、他人より長く踏ん張れる、他人より大きく身体を動かせるという点でも有利に働く。かつ、下半身から上半身にパワーを伝えるというのはバッティングでの動作にもつながるので、バッティングの動作改善にもつながるのである。

 

 ⑤最後に

 結局文章的にはまとまりがなく、散文的な内容になってしまった。

 ただ、実は間の考え方については高校野球レベルでも鍔迫り合いが行われているということを知ってもらいたい。

 さらにプロ野球でもよく見ると1球ごとの間が違ったり、フォームが微妙に違ったりしているのがわかると思う。

 1プレーごとにプレーがいったん止まる野球だからこそ活かせる間というものの世界を少しでも感じて知ってもらえれば幸いです。

 

以上

 

@寿司