@sushiの日常

中堅経理のつぶやきの延長です。

大学時代の税理士試験挑戦について【これから簿記論財務諸表論の勉強を始めたい方向け】

 

皆様こんにちは。

 

先日ブログ記事の初投稿をしてから少し間が空いてしまいましたが、続けて書いていこうと思います。

 

なかなか毎日書くというのは難しいですね。

これからもペースはいまいちかもしれませんが読んでいただけると幸いです。

 

先日の自己紹介にて少し大学時代の話を書きましたが、その続きの一つとして税理士試験の挑戦について書こうかなと思います。

 

きっかけは少し触れましたが大学の仲の良い同級生(悪友)に誘われたことです。

時期は1回生の終わりころで、春休みに入る前くらいでした。

 

そこから公認会計士のコースの説明会に参加しましたが、勉強量と内容のレベルの高さにビビってしまい、あきらめようと思っていたところに目に留まったのが税理士試験のコースの案内でした。

今コロナ禍だと専門学校も説明会とかやってるんですかね?オンラインとかになってるのでしょうか?

もし勉強を始めようと考えられている方がいらっしゃるなら専門学校の説明会に一度参加してみたほうがいいです。

講師の方と話してみたり周囲の同じ勉強をしようとしている人との温度感を知れていいと思います。

 

そして税理士試験のコースの案内を読んでみると、すべての科目の合計の勉強量は公認会計士とほぼ同じくらいではありましたが、科目毎に受験が可能であること、また科目合格だけでも資格として残ることに惹かれ、税理士試験の簿記論財務諸表論コース受講を決めました。

今思えば気にしすぎなのかもしれませんが、1~2年勉強して資格として何かが残らないと不安だったんではないかと思います。

だから資格として取りやすさを考えると税理士試験の科目合格かな、、、ということで勉強を始めた覚えがあります。

 

 あとは単純に金銭面でのこともあります。

当時公認会計士の2年コースでどの専門学校も約80万円-100万円弱くらいの金額でした。

一方税理士は1.5年の簿記論財務諸表論セットで40万円-50万円くらいというところで、当時大学生で余裕のなかった私には魅力に映った点もありました。

 

今から勉強を始める方は公認会計士/税理士/日商簿記1級など、それぞれにメリットデメリットは大なり小なりあると思いますので、自分の目的目標やラフスタイルに合わせて検討してもらうといいと思います。

また、どこの専門学校に通うのかも十分吟味したほうがいいです。

当時はまだスマホも普及し始めくらいでなかなか情報がなかった時代でしたが、専門学校の説明会には3校ほど回り、本屋で各専門学校の発行している参考書をいくつか読み、わかりやすい説明をしてくれている(初学者にもわかりやすい説明をしている)専門学校を選びました。

テキストについては今はネットで調べれば各専門学校がどんな内容で記載をしているかわかると思います。

もちろん同じ内容の勉強をしているので、結論書いている内容は同じなのですが、図解の多さ、色使いなど読みやすさはそれぞれの方にとっていろいろあると思うので、そのあたりも検討事項の一つとしてみてはいかがでしょうか。

 

そして、大学2回生の時の春から税理士試験の簿記論財務諸表論の学習を始めたわけですが、コースはまず1年間は簿記論財務諸表論で週1コマずつ(1コマ3Hだったかな?)で、直前期の4か月くらいは週2コマになるようなカリキュラムでした。

 

私は週1コマを土曜AM簿記論、PM財務諸表論で固定して受講していました。

受講して思ったのがやはり固定コマで受講をして同じ先生の講義を受けたほうがいいということです。

同じ内容を説明されていても多少の言葉のニュアンスや授業の雰囲気はそれぞれ違うので、できれば同じ先生のコマを受講するのがベターかなと感じてました。

ただ、一方で勉強がマンネリ化してきたときや多少の刺激が欲しいときは逆に別の先生のコマで授業をうけてみるのも手です。

 

ざっくりとした1週間のスケジュールだと

月曜 AM 専門学校で週末の授業の復習  PM 大学で授業

火曜 AM 大学の授業  PM アルバイト

水曜 終日 専門学校で過去の苦手項目の復習

木曜 AM 大学の授業 PM 大学の授業 アルバイト

金曜 AM 大学の授業 PM 専門学校で苦手項目の復習と軽い予習

土曜 AM 簿記論授業 PM 財務諸表論授業 夕方~夜 当日授業した分の復習

日曜 終日 アルバイト

くらいの感じでした。

上記はあくまで時間が多めにとれる大学生向けのスケジュールですかね。

半年くらい経ったらろくすっぽ大学に行かず、専門学校ばっかになってましたが笑。

(こういうスケジュールとかで表とか挿入できるといいんですけど、まだあんまりわかってない、、、。)

 

今思えば結構ハードなスケジュールだなと思うのですが、やってる当時はそこまで悲壮感なくやってたように思います。

本当に直前期に入って全体がピリピリしてくる前までは簿記の勉強が楽しいくらいの感覚でした。

そういう意味では簿記自体が自分に向いていたんだとは思います。

文系ではありましたが数字にアレルギーはありませんでしたし。

自分は簿記論財務諸表論勉強中に日商簿記3級2級を取得しましたが、簿記に向いているかどうか(簿記の勉強が自分に合うかどうか)を事前にチェックしたいのであれば先に日商簿記3級2級を受験することをオススメします。

日商簿記3級2級の勉強方法については色々意見があるとは思いますが、個人的な意見としては専門学校で勉強するのが最速最短だと思います。

日商簿記3級であれば1~2か月程度、日商簿記2級でも半年程度で一通り学習~演習まででき、不明点は先生に聞くことができるという点でもお得だと思います。

もちろん独学での受験を否定するつもりはありませんが、日商簿記3級2級は会計の基礎の基礎なので、そこをきちんと固める意味でも、さらに上級の会計資格を目指すことを考えても、専門学校で学習するのがベターと思います。

 

少し話がそれましたが、上記のスケジュールにて学習進めた場合大体週25~30時間程度の学習時間(授業時間は除いて)になっていたと思います。

これは一応目標があって、簿記論と財務諸表論の参考学習時間が約1,000時間だったので(当時)、合計2,000時間勉強するというものがありました。

そこから逆算して2,000時間÷17か月(コースの受講期間)=117.65時間(月当たりの目標参考時間)、117.65時間÷4週間=29.41時間(週当たりの目標参考時間)と計算して、週の目標勉強時間を30時間としていました。

当時はまだスマホもなく勉強時間管理アプリなどという便利なものはなく、すべて手帳に手書きで記載していました。笑

もちろん専門学校の出す学習時間というのはあくまで参考であり、ベースの基礎知識や実務経験の有無で大きく所要時間はかわりますし、簿記論財務諸表論については学習範囲が概ねダブっているので丸々2,000時間はかからないと思います。

ただ当時大学生でバックの基礎知識もなく実務経験ももちろんない私はとりあえず量より質でとことん量をこなす方向で勉強していました。

結果としてですが、そうやって学習時間を記録して試験に臨めたことが大きな自信になっていました。

もし実務経験も基礎知識もない学生の方が簿記論財務諸表論を受験するのであれば、これくらいの学習量を確保できるかどうか十分吟味してください。

私はたまたま合格しましたが同じように勉強していた大学生でも不合格となっている人はいたので、勉強時間をこなしても100%受からないのが税理士試験であり、上記の時間+αくらいの学習が必要(特に会計初学者だと)と思います。

追加ですが社会人の方で簿記の基礎知識があり、実務経験ありの場合は感覚的にですが目標学習時間の70%~80%くらいでも合格可能圏内には入ると思います。

 

あと学習内容についてですが、基本は復習の徹底です。

当時は簿記初心者だったので予習してもちんぷんかんぷんでしたから(一応テキスト読んでおくくらいのことはしてましたが)、とにかく復習を徹底して授業を受けた後の内容は確実に処理できるようにしておく、復習テストで間違えた内容は確実に解けるようになるまでやりこむことを自分のルールにしてました。

会計には会計原則があり、簿記の問題もそこから派生していくので、基礎基本の徹底ができていないと演習に入ってから苦労することになってしまいます。

 

余談ではありますが、会計の基礎基本を徹底しておくことは実務をするようになっても無意味ではありません。

貸借の考え方や仕訳の意味が理解できているだけでも実務の吸収能力は格段にあがります。

また、実務での会計上の誤り等にも気づくことができます。

そういった意味でも会計学(簿記論財務諸表論)の基礎基本を徹底しておくのは重要です。

 

また、私は簿記論財務諸表論のみの受験でしたので上記の日程感で勉強ができましたが、税理士試験のほかの税法のコースを受講しているとさらに学習が必要です。

消費税法など軽めの税法でも所要学習時間は700-1000時間程度あるので、、、、。

(自分は税法でやめたクチなのであまり大きなことは言えませんが、、、。)

 

一応ここまで税理士試験の簿記論財務諸表論を学習するにあたっての内容を書いてきました。

 

これから学習を始めようと思う方は以下の点注意してください。

・専門学校やオンラインでの学習サイトの各コースに申し込むことについては、通学スタイルや講師、テキストなど想定できることはすべて吟味すること。

・簿記論財務諸表論同時受験の場合は1.5年程度の勉強期間で考えて、1週間25~30時間程度は授業以外で勉強に充てられるかどうか検討すること。(個人差あり)

・いきなり簿記論財務諸表論の受験が不安であれば日商簿記2級までを受験してみること。

・初学者はとにかく復習と基礎基本を徹底すること。

 

本日はここまでにしたいと思います。

これから学習を始める方、のちのち学習を検討されている方はご参考にしていただけますと幸いです。

また、こんなことを教えてほしいとか、実際どうなの?といったこともあればコメントやTwitterで聞いてください。

今後記事にして書きたいと思います。

 

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。